【1】新しいキーワードリストの提案内容
【1a】基本方針
- あまり細分化はしない
- 講演申込者が,以下2つのうちいずれの部屋での発表を希望しているか,明示できるキーワードにする.
- 量子情報系の発表
- 量子情報以外の量子エレクトロニクスの発表
(量子縮退原子,分光,周波数標準,原子・分子・イオン等の冷却,レーザー機器,量子エレクトロニクス一般)
【注】近年は主に量子情報系の発表とそれ以外とでパラレルセッションとしてプログラムを編成しているため,このような分け方となっています
- 量エレは第3キーワードまで使って指定する.
過去5~10年の学会プログラムで,各セッションのサブタイトルとして多く使われた用語を第3キーワードとして採用します
【1b】変更によるメリット
- 第3キーワードとセッションサブタイトルがほぼ一致するので,講演申込者はどういったセッションに回されるか,予め推測しやすくなります.
- 第2キーワードによりどのセッションで話したいと思っているか,講演者の意図が明確に示されるので,運営委員が忖度する必要がなくなります
【1c】提案内容
領域1全体の新しいキーワードリストはこちらをご覧下さい.
量エレ部分のみを抜き出したキーワードを以下に示します.なお,
キーワードリストは固定化せず,セッションの組み方に合わせて随時更新していきます.
- 第一キーワード
- 原子分子
- 放射線物理
- 融合セッション(原子分子・放射線)
- 量子エレクトロニクス
- 第二キーワード
(量子エレクトロニクス分野)
- 量子情報理論
- 量子情報実験
- 量子エレクトロニクス理論(主として量子情報以外)
- 量子エレクトロニクス実験(主として量子情報以外)
- 第三キーワード (量子エレクトロニクス分野のみ,最大2つまで)
【主として第2キーワード46および47を選んだ場合】
- 量子光学
- 量子測定・量子計測
- 量子コンピュータ・シミュレータ(実装)
- 量子情報全般(理論)
- 超伝導
- スピン・ダイヤモンド
- 微小共振器・ハイブリッド量子系
【主として第2キーワード48および49を選んだ場合】
- 冷却原子・量子多体系の理論一般
- Bose粒子系の理論
- Fermi粒子系の理論
- Bose-Fermi混合系の理論
- 量子縮退気体(実験)
- 原子・分子・ナノ粒子等の冷却・トラップ
- イオントラップ
- 周波数標準
- 光コム・精密測定
- レーザー機器
- 分光
- 量子エレクトロニクス一般
【領域5との合同セッション希望の場合】
- フォトニックバンド
- 近接場光学
【2】修正を必要とする理由について
【2a】第一キーワードの問題
最近(過去5年以上)は,大きなカテゴリとして
- [I]「量子情報系」理論・実験
- [A]「量子縮退原子」理論,および「冷却原子・周波数標準・量エレ一般」実験 (量子情報以外は全てここ)
の2つに分類してプログラムを編成しています.講演数が多いため,I と A はパラレルセッションで進めています.
このカテゴリ分けに対し,用意されている第一キーワードは
「量子エレクトロニクス(理論)」
「量子エレクトロニクス(実験)」
となっているため,全く一致していません.
【2b】第二キーワードの問題
第二キーワードと物理学会大会の各セッションサブタイトルとの相関もあまり
良くありません.
(過去10年間の各セッションサブタイトルリストはこちらを参照)
このため,講演申込者が指定したキーワードでは,どのセッションで (どういった聴衆を相手に)講演したいと思っているのか,その意図が汲めないことがあります.
(例) 「量子光学」というキーワードは一般的なので,量子情報的な内容を意図しているのか,それとも量子エレクトロニクス一般の内容を意図しているのか,このキーワードだけではわかりません.
さらに,今の第二キーワードには「高強度レーザー」「X線レーザー」などこの10年間のセッションサブタイトルに一度も使われていないキーワードが残っています.また,分光,原子・イオン分光,気相分子分光と,分光関係で3つもキーワードが細分化されているわりに,光コムや周波数標準などのキーワードが入っていません.
【2c】プログラム編成上の問題
2a, 2bの問題の結果,運営委員がプログラムを編成するためには
- 講演概要を良く読み
- 発表者の所属グループのPIの名前を見て,
- 同グループの過去の講演がどのセッションだったかも調べて,
- 場合によっては講演者本人に直接問い合わせて,
その上でセッションを決めるなど,大変煩雑な作業が必要なケースが頻出します.また,運営委員の理解力や長年量エレ分科を見てきた経験など,職人技的スキルが要求される作業となっています.
【2d】資料:現在のキーワードリストと量エレ分科サブタイトル一覧
2018年秋学会申込時のキーワードリストはここから参照できます.
サブタイトルとは,物理学会の各セッションの具体的内容を表すもの
です.講演プログラム集の「量子エレクトロニクス」の下に使われている
キーワードで,具体的には「Bose粒子の理論」「冷却原子実験」「周波数標準」
「量子光学・量子もつれ・量子測定」といったキーワードのことです.
この10年間で使われた全てのサブタイトルをこちら
にまとめました(手作業のため抜けや誤字等はご容赦ください).
2018年8月26日 文責:運営委員 植竹(岡山大)